
朝がうまく始まらない、そんな日ってありますよね。
やることは山ほどあるのに、心がなかなかついてこない朝。

朝って、なんでこんなにバタバタしちゃうんだろう…。

わかる〜。
気づけば自分のこと、何ひとつできてなかったりしてね。
そんな気持ちで一日が始まることも、きっとあなただけじゃありません。
私自身も、ぼんやりした頭のまま、家族の支度に追われてバタバタ……。
気づけば「今日もまた…」と、小さくため息をついていました。
この記事では、紫式部や与謝野晶子の“朝時間”を想像しながら、
自分をやさしく整えるヒントを、そっと紐解いていきます。
がんばらなくていい、“わたしらしい朝”の始め方を、いっしょに見つけてみませんか?
「毎日をなんとなく始めたくない」
そんなあなたにこそ届けたい、心がふっとほどける“朝のヒント”です。
紫式部に学ぶ──静けさの中で、自分と向き合う時間

紫式部って、華やかな宮中で『源氏物語』を書いていた人ですよね。
でも、あの場所にいるのが楽しかったかっていうと、そうでもなかったと思うんです。
慣れない環境で、周りは生まれながらの貴族ばかり。
気を使うことも多かっただろうし、人づきあいも苦手だったって言われているくらいだから、
きっと心の中には、いろんなストレスを抱えていたんじゃないかな。
朝の静かな時間を、ちょっとだけ自分のために使えたら──
それだけで、今日という一日が、少しやさしく始まるような気がするのです。
そんな彼女にとって、誰にもじゃまされない静かな朝って、きっと大事な時間だったと思うんです。
お茶の湯気がふわっと立ちのぼるなか、まだ薄暗い空をぼんやり見ながら、物語のことを考えたり、自分の心をそっと整えていたのかもしれません。
朝って、誰にも気を使わなくていい時間。
ちょっと早く起きて、一人で静かに過ごすだけで、なんだか自分に戻れるような気がします。

たしかに、
“自分に戻る時間”って大事かもね。
与謝野晶子に学ぶ──“正直な気持ち”を大切にする朝
与謝野晶子も、私のなかでは“朝が似合う女性”なんです。
彼女は13人の子どもを育てながら、ずっと歌を詠み続けていたんですよね。
「女性は家庭にいるべき」と言われていた時代に、自分の想いを言葉にして、作品にして、届け続けた人。
私が好きなのは、彼女がいつも“正直”だったこと。
夫を愛し、子どもたちを愛し、そして何より、自分の中にある感情を大事にしていたこと。
家族がまだ眠っている早朝、湯を沸かす音の中で、もしかして、
誰にも邪魔されないそのひとときが、
彼女にとって心を整える大切な時間だったのかもしれません。
そしてそのまっすぐな気持ちから生まれた詩だからこそ、時代を越えて多くの人に届いたんじゃないかな、と思うんです。
お茶を淹れて、ノートにひとこと書いてみる。
それだけでも、ちょっとだけ心が整う気がしますよね。

今日できること
- 起きたら1回深呼吸
- 「おはよう、今日のわたし」と声をかける
- 好きな香り(コーヒー・アロマなど)で自分を迎える
私の朝時間──10分だけ、自分を取り戻すヨガ

私自身、毎朝10分だけヨガをしています。
それがちょうどよくて、毎日続けても苦じゃないんです。
ポイントは、「がんばるぞ」と気合いを入れるのではなく、
“いまの自分と向き合う”時間にすること。
肩や背中をほぐしながら、深く呼吸してみる。
すると、心が落ち着いて、穏やかに一日を始められるようになるんです。

深呼吸って、心にも効くんだね。
ぼくもまねしてみようかな。
おわりに

朝は、がんばらなくていい。
朝から完璧を目指そうとすると、心も体もどこかしんどくなってしまいます。
だからこそ、
「自分のペースでいいよ」って、まずは自分に優しく声をかけてあげることが大切なんだと思います。
- コーヒーをゆっくり淹れる
- お気に入りの音楽をかける
- 小さなメモに、今日の気持ちを書く
そんなささやかな行動でも、心はちゃんと受け取ってくれるんです。

うまくできない朝でも、それでいいんだよ。
朝は、ただの“スタートの時間”じゃなくて、「自分を整える時間」なのかもしれません。
紫式部や与謝野晶子も、それぞれの朝をたいせつにしていたと思います。
そして、その静かな積み重ねが、言葉や生き方にやさしい力を与えていたのだと思います。
だから、私たちも大丈夫。
完璧じゃなくていい。
比べなくていい。
朝の静かな時間を、ちょっとだけ自分のために使えたら──
それだけで、
今日という一日が、少しやさしく始まるような気がするのです。
ほんのひとときでも、心がゆるむ時間になっていたら嬉しいです。
今日という一日が、やさしく灯りますように。
それではまた、言葉の灯りの下で。